中國保險市場について―外國保險會社の中國進出を考える― [國際經濟金融論考 2003年第1號]
- 저자
三田剛 (TSUYOSHI MITA)
- 출처
(재)국제통화연구소
- 발행일
2003-11-06
- 등록일
2003-11-07
はじめに
中国のWTO 加盟に伴って保険市場の対外開放が進み、外国保険会社が相次いで進出を許
可され、国際的に中国保険市場の関心が高まっている。しかし商業保険の歴史が浅いため、
中国保険市場に関する研究は意外に少ない。以下では、外国保険会社の中国進出に関する
話題を中心に、中国保険市場について考察してみたい。
中国保険市場の全体像
中国全体の保険料収入推移をみると、1992 年の354 億元から2001 年には2,109 億元と、
10 年間で約6 倍も拡大し、毎年二桁成長を遂げてきた(図1)。2002 年上期の保険料収入
(速報値)は1,608 億元(うち生命保険料収入は1,187 億元と約3/4 を占める)と公表され、
2002 年通期では3,000 億元の大台を越える勢いである。
こうした市場拡大の背景には、特に生命保険の分野で、有配当(Participating)保険や、
受取保険金が運用実績次第で変動する投資関連商品(Investment Linked)といった非伝統
的2な保険商品の需要が最近大きく伸びていることが影響している。現在では生命保険料収
入の過半が投資関連商品のものであると言われている。
大きなマーケットシェアを持つ保険会社は、生保で6 割以上のシェアを誇る“中国人寿
保険公司”、損保(非生保)では75%のシェアを有する“中国人民保険公司”である。両社
はともに、1988 年まで市場を独占してきた国有保険保険会社(the People’s Insurance
1 本稿は、外国為替貿易研究会国際金融第1100 号(2003.2.15 号)に掲載されたものである。
2 中国では、生命保険の商品区分として、「伝統商品」と「非伝統商品」の二つに大別されている。前者は
主に無配当の養老保険や終身保険を指し、後者は有配当保険や運用状況次第で配
* 원제명 : 中国保険市場について
―外国保険会社の中国進出を考える―
**International Economic and Financial Review ; 国際経済金融論考
***Institute for International Monetary Affairs (財)国際通貨研究所